豊年の祈り、神に捧ぐ 女だけの綱引き最高潮

【石垣】八重山最大の豊年祭、新川、石垣、登野城、大川の四カ字の「ムラプール」が22日午後、
石垣市新川の真乙姥(マイツバ)御嶽などで行われた。

女だけの綱引き「アヒャー綱」や各字の旗頭や芸能を奉納して来夏世(クナツユー)の豊作を神に願った。
その後のツナヌミンでは早速世果報(ユガフ)の雨が降った。

住民や観光客が大勢詰め掛け、御嶽前を埋め尽す中、各字が旗頭や巻き踊りを奉納した。
豊作と子孫繁栄を願って女だけで行われる「アヒャー綱」では、ブルピトゥ(綱貫人)に選ばれた大工悦子さん(62)が
雄綱と雌綱をつなぐブル棒(カヌチ棒)を差し込むと、女性たちは「サー、サー、サー」と歓声を上げて踊り、祭りは最高潮を迎えた。

ブルピトゥは新川で生まれ育った農家の嫁が務める習わしで、大工さんは「神様からのげきも聞こえ、不思議な体験だった。
60歳を超えて初めて地域の文化の深さを知った」と感慨深げだった。
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