テレワークから出社に戻る企業が増加

 新型コロナの感染拡大で在宅勤務はこの2年で急速に広まったが、企業からは「社員同士のつながりの不足や仕事のやり方に悩む」(食品大手)といった懸念もあり、感染者が減少傾向となる中で出社を増やす企業が増えている。

 自動車大手のホンダは、コロナ禍をきっかけに本社などで在宅勤務を本格的に導入。1カ月間出社しない働き方も可能だった。
しかし、「ソニーグループとの提携など社内の動きが激しくなり、テレワークのコミュニケーションに限界を感じた」(担当者)ため、今年5月には「対面」が基本の制度に切り替えた。

ホンダは「三現(現場、現実、現物)主義」を掲げていることもあり、「実際に顔を合わせて仕事を進めることを重視した」という。

化学大手の三菱ケミカルホールディングスもテレワークを導入しているが、最近は出社率が徐々に上がっており、今後の状況次第で働き方の見直しを検討する。

https://mainichi.jp/articles/20220617/k00/00m/020/122000c