「合同結婚式や政治との関わり、テレビ局の人でさえ知らなかった」旧統一教会をめぐる報道の“空白の30年”に有田芳生議員が危機感
https://news.yahoo.co.jp/articles/8432a59f0ed362d46789af12968342507825c6ca

「80年代、“あなたが不幸な原因は7代前の先祖の殺生の因縁だ”などと説明し、“それを断ち切るために買いなさい”と、壺や印鑑、念珠などを不当に高額な金額で売りつけていた“霊感商法”が問題視されるようになった。

また、文鮮明教祖が1970年代に日本の旧統一教会に“送金命令”を下し、10年間で2000億円が送られたという元幹部の証言が月刊『文藝春秋』に掲載されているが、警察庁も当時、“霊感商法は悪質商法の中でも最も悪質だ”と衆議院で答弁したくらいだ。

 92~93年には合同結婚式に関する報道が相次ぎ、霊感商法のことも含め大きな社会問題になった。結果、霊感商法そのものは難しくなっていったものの、“資産のある人にはたくさん献金をしてもらいましょう”、という傾向が出てきた。

不動産などを所有している人はもちろん、そうでない人にも“あなたや家族が地獄に行かないようにするためには、とにかく献金しなくてはダメだ”と言って献金させた。その結果、カードローンなどで自己破産する信者も増えた。

 確かに弁護士などが関わって返金させることもあるし、山上容疑者のご家族も5000万円を取り戻したというが、お母様はそれを再び教団に献金してしまったとも報じられている。“夫が亡くなった、お兄さんが自殺された、山上容疑者も自殺未遂をした。

そういうあなたの家庭の不幸は先祖の因縁だ、これを断ち切らなくてはいけない”と言われてしまうからだ。これが旧統一教会の信仰の恐ろしさで、優しい心を持つ人が教えを信じてしまうことで本来の人格の上に“卵の殻”のようなものができて、抜け出すことがものすごく難しくなる。

 例えば元信者の方がテレビで”親が号泣したからやめた”という証言をしていたが、本来はそんなに生やさしいものではない。“やめたい”といったところで“地獄に落ちる”と言われるし、教理解説書である『原理講論』を徹底して教え込まれるわけだから、

キリスト教の専門家のような人たちが”あなたの信じていることは間違っている”ということをしっかり説明し、心の底から解決されないと、フラッシュバックで戻ってしまう。山上容疑者のお母様も一時は教団を離れたが、やはり戻ってしまったと報じられている。そういう人は他にもいっぱいいる」。