米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、罪を犯したのは同州モントローズ郡の葬儀場「サンセット・メサ」を経営する
ミーガン・ヘス(45)だ。2020年に逮捕され、裁判を進めるうちにその犯行の内容が明らかになってきた。

ヘスは2009年に母親と共同で、貧困層の人々の葬儀費用を支援するための非営利財団「サンセット・メサ葬儀財団」を設立した。

しかしその実態は、火葬のために預けられた遺体を切断し、
医療機関や研修機関に売って利益を得る「ボディーブローカー」事業が展開されていたのだ。

裁判所文書によると、2人は貧困層の家族をターゲットに火葬、埋葬のサービスを
1000ドル以上(約13万6000円)から請け負っていた。しかし、金を受け取ると遺体の火葬は一切せずに、遺体を切断。

遺体の骨は、粉砕機で粉末状態にされ、遺族らに手渡されていたという。
被害にあった遺族が受け取っていたもののなかには、故人の遺灰ではなく、別の遺体の骨と混ぜ合わされたものや、
コンクリートの粉末も含まれていたそうだ。

これだけでなく、ヘスは遺体提供の同意書を何十枚も偽装していた事実が発覚。
さらに数人の遺体から金歯を取り出して販売し、4万ドル(約544万円)もの利益を得ていたことが、元従業員の告発により明らかになった。

2人は逮捕されてから無罪を主張し続けているものの、現在、検察側は12年から15年の禁固刑を求刑している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d856592e2709de3a370d62eddc66d1eac0ad5687