去年6月、さいたま市内のネットカフェで女性従業員を人質に立てこもり、けがをさせた罪などに問われている男の裁判でさいたま地裁は懲役20年の判決を言い渡しました。

林一貴(はやし・かずたか)被告(41)は去年6月、さいたま市大宮区のネットカフェで、女性従業員(21)を人質に32時間に渡って立てこもり、けがをさせた逮捕監禁傷害などの罪に問われていました。

12日の論告では、検察側は「32時間にもわたる長期の監禁で過去に類をみないほど悪質である」「被告に反省の態度もない」などと指摘し懲役20年を求刑し、
弁護側は「監禁は32時間に及ばず途中で逃げ出すことが可能だった」などとして、
懲役5年を求めていました。

また、林被告は「懲役20年でも30年でも無期懲役でもいい。刑務所から社会に出て生活できない人がいる。そういう状況が続く限り犯罪者はいなくならない」などと述べていました。

20日の判決でさいたま地裁は求刑通り、懲役20年の有罪判決を言い渡し、
「被害女性に対して『殺されるかもしれない』極度の恐怖と『いつ出られるのかわからない』絶望感を長期間にわたり与えた」と指摘しました。

そのうえで「前例をみないほど悪質で被告人に反省の態度も認められない」などと、厳しく非難しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c5024e7198a98ade97a3b7bac47099c14041ad53