内閣府は、サービス産業の動向を踏まえて景気の現状を表す新たな経済指標を来月から公表します。内閣府が景気の動向を示す経済指標を新たに作るのは38年ぶりです。

内閣府が毎月公表している「景気動向指数」では、生産や雇用といった経済活動の動きをもとに景気の現状を「一致指数」として表しています。

ただ、この指数について専門家の間では製造業の動向に重点が置かれ、サービス産業が広がっている経済構造の変化を反映していないという指摘も出ていました。

このため有識者で作る内閣府の研究会が議論した結果、今の「景気動向指数」とは別に外食や旅行、医療などサービス産業の動きをより反映した新しい経済指標を設けることになりました。

内閣府が景気の動向を示す指標を新たに作るのは38年ぶりです。

内閣府は、この指標を来月下旬から参考指標として公表する予定で、景気の基調判断に活用するかどうかはデータを蓄積したうえで検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220725/k10013734111000.html