生活保護費の基準を見直し支給額を引き下げたのは不当だとして、生活保護受給者らが道や札幌市を訴えた裁判の控訴審が札幌高裁で始まりました。

 道内に住む生活保護受給者105人は、生活保護費の引き下げは最低限度の生活を保障した憲法25条に違反するとして、道や札幌市などに引き下げの取り消しを求めています。

 27日の裁判で原告の男性は、妻との1日の食費が1000円だと厳しい生活状況を訴えました。一方、道などは物価を勘案して適切に見直しを行ったなどとして、訴えを退けるよう求めています。

 一審の札幌地裁では原告側の訴えが退けられましたが、東京など3つの地裁では支給額引き下げを違法とする判決が出ています。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/a806f796365719aa6aabdd7f93caed0b004bb835