慰安所に行って1円50銭払うんだったら、強姦はタダです。
われわれの月給というのは、だいたい一等兵で8円80銭くらい。
上等兵で11円くらい。その中から強制的に貯金をさせられるんです。
ですから金があまりありませんでした。
1円50銭払うんだったら、作戦に行って強姦した方がタダだというような考えがありました。
私も強姦に加わったことがあります。
昭和18年に作戦にまいりましたが、その時にある部落で若い兵隊が1人の若い女性を連れてきました。
21、22歳くらいでしょうか。それを、6人の兵隊でくじ引きで順番を決めて、1人1人、その女を強姦しました。
こういう事実がございました。
中国の女は殺せ、子どもを産むから殺せ。
子どもが大きくなったらわれわれに反抗するから、子どもも殺せ
そういうことですから、どうせ殺すのならどんどん強姦してもいい、そういう考えで、私たちは強姦しました。
金の問題もありますが、それだけではありません。
現在、私たちは中国人と言っていますが、当時は「支那人」、あるいは差別的に「チャンコロ」と言っていました。
「チャンコロの女を殺して何が悪いんだ。どっちみち殺すんじゃないか」という気持ちを持って強姦したわけです。
【元日本兵】金子安次
金子安次氏は、2000年に開かれた女性国際戦犯法廷で証言した。以下はその時の証言概要を整理したものである。
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