https://kahoku.news/articles/20220615khn000033.html

山形ラーメンに山形のメンマいかが 遊佐の協力隊員、今秋にも出荷

 荒廃する竹林の保護につなげようと、山形県遊佐町の地域おこし協力隊員中島悠さん(31)が、伐採した幼竹でメンマ作りに励んでいる。今秋には町の新たな特産品として売り出す予定で、「ラーメン王国・山形のラーメン店で使ってもらいたい」と願う。

荒廃する竹林の整備兼ねる
 中島さんは大阪府出身で着任3年目。所有者の高齢化などで、町内のいたるところで竹林が放置されている状況に心を痛めた。竹林整備で刈り取った幼竹をメンマにすれば資源の有効活用にもなると考え昨年、試作を始めた。

 春先、1〜1・5メートル程度の竹を伐採。細切りにして3カ月ほど塩蔵した後、1週間、天日干しする。水で戻して、しょうゆやトビウオで取っただしなどで味付けする。

 総菜加工の免許を取得。今年は20個以上のたるに計500キロ分を漬け込んだ。活動を持続できるよう、備品代や販売経費に充てるクラウドファンディングも行っている。中島さんは「昨年の試作段階では上々の出来だった。まずは地元のラーメン店で使ってもらいたい」と話す。