白山信仰の地、越前勝山に白山神社の起源となった名水を訪ねる【古都の名水散策】

日本各地には多くの湧水がありますが、その中で、何故か名水と呼ばれる水があります。ただ、美味しいというだけではなく、その水が、多くの恵みをもたらし、人々の命に深く関わり、生活を支えてきたからに他ならないからでしょう。それぞれの名水からは、神秘の香りと響きが感じられます。名水の由来を知ることは、即ち歴史を紐解くことであり、地域の文化を理解することでもあります。

名水に触れ、名水を口にすれば、もしかすると、古の人々の想いに辿り着くことができるかもしれません。

歴史ある水を訪ね古都を歩きます。

古代の人々は、太陽や月、そして海や山、川や水、巨木や巨岩にいたるまで神が宿ると信じてきました。“森羅万象“に宿る八百万の神々の思想は、自然にたいしての畏敬と、恵みへの感謝から生み出されたものと考えられます。特に日本は山国であるだけに、古来より、山岳は神霊の住む霊地として崇(あが)められ、山は田の神の帰る所、農民たちには水田稲作を守る水分神(みくまりのかみ)や祖霊と信じられていました。霊峰と崇められる山には大規模な寺院が建立され、その周囲には修行僧たちの道場や宿坊が開かれ、やがては門前町が形成されるまでに発展した地も数多くあります。

今回の「古都の名水散策」では、そうした山岳信仰によって発展した町に湧き出す、山岳信仰とも深い繋がりを持つ名水を訪ねてみました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/68978b9c4bfa9a1808ac4484d4380c190a79c40d
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