出生率を都道府県別で見ると、最高が沖縄県の1・80に対して最低が東京都の1・08となっている。未婚率も首都圏や大阪など関西の都市部が高い。出産適齢期の女性が地方から出生率の低い東京へ移住し、地方での低下の原因となっている。

都市化が晩婚化の大きな原因の一つになっていることを、もっと掘り下げて分析する必要がある。経済的な側面とともにライフスタイルさらには価値観の変化も注視して解決策を考える必要がある。

新型コロナの感染拡大でテレワークやリモートワークが推奨され、感染リスクを避けるために若い世代を中心に地方移住の動きが出ている。この動きを大きなトレンドにできるかどうかは政治家たちの手腕次第だ。

東京一極集中から脱却を

東京一極集中からの脱却は少子化克服の重要なカギである。

これを柱の一つとした大胆で総合的な未婚化・晩婚化対策に正面から取り組んだ議論を望みたい。

https://www.worldtimes.co.jp/opinipn/editorial/20220704-163122/