https://news.yahoo.co.jp/articles/96f2c5426b560da78b2fc5a3c483a13e46e89e9b

■韓国では2時間以上の障害で契約料の10倍の返金も

 参考になるのが韓国の例だろう。

 2021年10月に発生した通信大手KTの約3500万回線が1時間半不通になった通信障害で、1人当たりの補償額が100円ほどだったため、利用者の不満が爆発した。

 これに危機感を募らせた政府は、通信障害の補償に関する指針を改め、2時間以上の障害が起きたときには、時間当たりの契約料金の10倍の返金を求める指針を出した。今回の「事件」に当てはめれば、月額基本料金を上回る返金額になるという。

 欧米でも、通信障害に備えたルールづくりが進んでいる。

 通信会社の社会的責任の大きさを踏まえれば、利用者目線に立って約款を精査し直し、補償の在り方を全面的に見直すべきではないだろうか。