千葉県警察学校(東金市)の寮で男性巡査24人が現金を賭けてトランプゲームをした事件で、県警は2日、24人の処分を発表した。中心的な役割を果たした6人を減給1カ月に、8人を戒告の懲戒処分。他の10人は本部長訓戒などとした。3人が同日付で依願退職した。監督責任として、当時の教養部長ら8人も本部長訓戒などとした。

 県警は24人を3月に賭博容疑で書類送検。24人のうち6人が同日、千葉区検に賭博罪で略式起訴され、千葉簡裁は罰金の略式命令を出した。残る18人は起訴猶予処分となり、地検は「悪質性の高い6人を略式起訴した」と説明した。

県警監察官室などによると、24人は20~24歳で、警察学校に初任補修科生として入校していた昨年9月11日~10月8日、同校の寮内で、金銭を賭けて「大富豪」などのトランプゲームをしていた。

 スマートフォンのアプリを使い、大富豪で金銭を賭けていたこともあった。夜間に賭博をしていたといい、1回の賭け金は100円~5万円だった。処分について県警は、賭け金が高かったり、賭博をした回数が多かったりして、中心的な役割を果たした6人を減給にしたとしている。

 24人は同期で、警察学校の初任科を卒業後、一線署で実務を経験し、同校で再び必要な技能を学ぶ初任補修科生として、昨年9月7日に入校していた。「最初はジュースだったが、スリルを求めて現金を賭けてしまった」とし「警察官として許されるものではない。大変申し訳ない」と反省しているという。

 昨年10月、24人と同期の警察官が教官に相談して発覚。監察官室が内部調査を進めていた。

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