米アマゾン・ドット・コムは国内数十カ所で既存倉庫を閉鎖したか、新たな拠点の開設計画を断念した。売り上げの伸びが減速する中、肥大化した配送業務の規模縮小を目指す。業界で注目度が高い米コンサルティング会社のデータで明らかになった。
アマゾンの不動産利用実績を追跡するMWPVLインターナショナルの推計によると、閉鎖か計画断念に至ったアマゾンの施設は合計42。ほぼ2500万平方フィート(約230万平方メートル)の使用可能スペースに相当する。さらに、21カ所の施設開所を遅らせ、合計面積は約2800万平方フィートとなることもデータは示している。MWPVLによれば、スペインを中心に欧州でも数カ所、プロジェクトを中止した。
アマゾンは今週、計300人余りを雇用するメリーランド州ボルティモア近郊のハノーバー、エセックスにある配送施設2カ所を来月閉鎖する計画を州当局への届け出で明らかにしていた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-02/RHLMXFDWRGG001