AI作品が絵画コンテストで優勝、アーティストから不満噴出
https://www.cnn.co.jp/tech/35192929.html

人工知能(AI)を使って制作した絵画がコンテストで優勝作品に選ばれたことをきっかけに、芸術作品がコンピューターで生成できるのか、そして芸術家とは何かという論議が巻き起こっている。

ジェイソン・アレンさん(39)はコロラド州プエブロウェスト在住のゲームデザイナー。同州の美術コンテストに出品した作品が8月、新人アーティスト部門の「デジタルアート・デジタル加工写真」分野で1位に選ばれた。

優勝作品の「Theatre D'opera Spatial」は、文章で指示した通りの画像を生成できるAIシステム「ミッドジャーニー」を使って制作したものだった。アレンさんは賞金300ドル(約4万3000円)を獲得した。

(中略)

ミッドジャーニーでは、例えば「怒ったイチゴの油絵」といったフレーズを入力すると、複数の画像がわずか数秒で制作される。しかしアレンさんが出品した3枚の作品を完成させるまでには80時間以上を要したという。

アレンさんはまず、フリルのドレス姿で宇宙ヘルメットを着けた女性の画像をミッドジャーニーに生成させた。ビクトリア調の衣装と宇宙のテーマを融合させる狙いだった。
時間をかけながら指示言葉に微調整を加え(光の具合や色調など)、900のバージョンを作成して最終的に3枚の画像を完成させた。

次に画像編集ソフトの「フォトショップ」を使って3枚の画像の仕上げを行い、受賞作品についてはミッドジャーニーが生成した画像の女性に頭がなかったことから、ウェーブの黒髪の頭を書き足した。
その後、「ギガピクセルAI」という別のソフトを使って解像度を上げ、近くのプリントショップでこの画像をカンバスに印刷した。

芸術作品の制作にAIが使用できるかどうかという論議が巻き起こったことは歓迎するとアレンさんは言い、
「技術やその背後にいる人を嫌うより、これがパワフルなツールだと認識する必要がある。私たちみんながふてくされていないで前進できるように」と話している。

以下ソース

https://www.cnn.co.jp/storage/2022/09/07/7d644ce9d7add9ccf5cb25d4d40ae69c/t/768/432/d/thtre-dopra-spatial-ai-generated-art-super-169.jpg