静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う河本千奈ちゃん(3)が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を巡り、県は9日、認定こども園法に基づく特別監査に入った。事件が起きた5日の状況などについて、関係者らに聞き取りを実施。安全管理体制に問題があれば行政指導などを行う。 県によると、特別監査は9日午後1時頃に同園で始まり、県職員ら計11人が増田立義理事長(73)や職員らから約4時間にわたって出欠のチェック体制などについて話を聞いたという。 県は今後も職員への聴取や資料の収集を続け、1か月をめどに結論を出す方針。この日、県の担当者は「バス通園の手続きを中心に確認した。法令に抵触するような事象があれば、改善を求めていく」と語った。 園の説明では、事件当日、補助役として乗務した70歳代の派遣社員の女性が降車時に人数確認を怠り、運転していた増田理事長も車内を点検せずに施錠。担任と副担任は千奈ちゃんが欠席だと思い込み、保護者に連絡しなかった。 千奈ちゃんは熱中症のうち症状が重篤な熱射病で死亡し、県警は業務上過失致死容疑で捜査している。
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