トルコを格下げ、極端な緩和政策でさらに深いジャンク級に-S&P

S&Pグローバル・レーティングは30日、トルコのソブリン債格付けを引き下げた。極めて緩和的な金融政策を指摘し、既にジャンク級(投機的格付け)にある同国の格付けをさらに下げた。

  格付けは「B+」から「B」に引き下げられ、モンゴルやエジプトと並んだ。格付け見通しは「安定的」。

  S&Pは30日の米株式市場引け後に発表した声明で、トルコが来年の総選挙や大統領選挙を控えて金融の安定より成長を優先していると指摘。「極めて緩和的な財政および金融の環境は、世界的な金融環境の引き締まりを背景に、価値を保存する手段としての通貨リラの信認を一段と損なうリスクがある」と説明した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-30/RJ1IZNDWRGG001