ブラジルのボルソナロ大統領は6日、一部の個人や企業に対する債務免除や、社会保障の財源として配当に課税する計画を打ち出した。30日の大統領選決選投票を前に支持率でルラ元大統領を追い上げており、選挙戦の争点を経済に移した。

ルラ氏もブラジルの消費者のための債務免除プログラムを提案している。

ボルソナロ氏は議会で、12月に期限切れとなる社会福祉関連制度を延長するため、収入40万レアル(7万7000ドル)以上のブラジル人が受け取る配当に課税することで下院議長と合意したと述べた。

同氏とルラ氏はともに、最貧困層に毎月600レアルを支給する制度を来年も継続すると公約しているが、どちらもその財源を明確にしていない。両候補とも財政ルールの変更を視野に入れている。

ボルソナロ氏は、政府系金融機関であるブラジル連邦貯蓄銀行が約400万人の個人と40万社の企業を対象に、債務の最大90%を免除すると説明した。

https://jp.reuters.com/article/brazil-election-idJPKBN2R2039