『キューティーハニー』をコソコソ見ていた少年たち 最大の強敵は「家族の目」

「ハニーフラッシュ!」
 遠い昭和の時代、TVの前で『キューティーハニー』の主人公・如月ハニーの艶姿を楽しみにしていた記憶をお持ちの方も多いでしょう。もちろん筆者もそのうちのひとりです。

 とはいえ筆者が子供の頃は今のような配信など存在せず、家庭用の録画機材もありません。それどころか家にTVが一台しかないのも当たり前。
変身シーン以外にも、如月ハニーのセクシーな姿が作中にふんだんに登場するアニメを見るには、家族の目が最大の強敵だったことは言うまでもありません。

 それでも母や姉の目が届かないタイミングを見計らい、こそこそと見る『キューティーハニー』はたまらないものがありました。うまく見ることができた次の日には、学校のクラスメイトと一緒に、ハニーのセクシーさについて熱く語り合ったことを思い出します。

 さて、『キューティーハニー』は1973年の10月13日から放送された、永井豪とダイナミックプロ原作のTVアニメです。全25話。
本放送はNET系列(現:ANN、テレビ朝日系列)の土曜日20時30分から放映が開始されていましたが、実はこの時間、TBSでは最高視聴率視聴率50.5%を記録した超人気番組『8時だョ! 全員集合』が放映されていたのです。

 今のように塾や習い事がそれほど多くもない時代だったこともあり、お茶の間には家族全員がそろっていることも多く、前番組の『キカイダー01』から続いて『キューティーハニー』を見ようとしても、
セクシーすぎて親にチャンネルを変えられてしまった方もいるのではないでしょうか。実のところ、当初の放送時間は19時台を想定していたのですが、セクシーすぎたために回避され、さらに後の時間の放送となったようです。
再放送はひんぱんに行われていたので、筆者と同様にそちらで見た方が多い作品だと思われます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/49c815c1fdecc8146a441803662d7d96d78a595f