『バーフバリ』の2倍すごい! 『RRR』はスパイスと筋肉マシマシの『あらしのよるに』

■『RRR』

「『バーフバリ』の2倍ですよ!!」
 それが、『RRR』の宣伝担当のスタッフさんに最初に言われた一言でした。

 本作は、日本でも大きな熱狂を巻き起こした『バーフバリ』シリーズの生みの親、S・S・ラージャマウリ監督が手掛ける最新作。
インド映画史上最高の製作費をかけて製作された本作は、予算面でも監督の前作『バーフバリ 王の凱旋』の約2倍。さらに、キャストもNTR Jr.とラーム・チャランの2人を迎え、主人公も2倍! 強さも2倍! というわけです。

 ストーリーは簡単に言ってしまえば、児童書の『あらしのよるに』に筋肉とスパイスを大量にぶち込んだような感じ。
イギリス植民地時代のインドを舞台に、イギリス軍に拉致された少女を取り戻したいお尋ね者のビームと、イギリス警察に所属する男・ラーマは、お互いの正体を知らないまま親友になってしまいます。

 タフガイによる少女奪還劇という意味では『コマンドー』のようでもあり、追う者と追われる者の友情ストーリーは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』にも似ています。
体制に歯向かうビームが、軍の横暴にも負けず力強く歌うシーンは『レ・ミゼラブル』並みに感動するし、超人的なパワーを持った男同士の友情と対立は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を彷彿とさせる……とにかくこれが不味いわけがない! 
というくらい、みんなが大好きな要素がギュウギュウに詰め込まれているのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0362f19d7deb587844dc50c193cdffd7d4db84c