奇才ティム・バートン監督がウォルト・ディズニーとの決別を宣言したと、米Deadlineが報じている。

仏リヨンで行われたリュミエール映画祭で、功労賞にあたるリュミエール賞を授与されたバートン監督は会見に登壇。これまでのキャリアについて語ったが、そのなかでディズニーとは2度と仕事をしない意向であることを明らかにした。

バートン監督といえば、ディズニーのアニメーターとしてキャリアをスタートさせ、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「エド・ウッド」「アリス・イン・ワンダーランド」などのヒット作を生みだしている。
だが、2019年公開の実写映画版「ダンボ」での苦い経験がトラウマになっているという。

「ディズニーでキャリアをスタートさせた。あそこで何度か雇われてはクビになっている。だが、『ダンボ』がきっかけで、ディズニーでの日々が終わったと悟った。私こそがダンボで、おそろしく大きなサーカスで働かされているんだと気付かされた。あの映画は、ある意味において自伝なんだよ」

「かつては多彩な作品を生み出していたディズニーも、様変わりしてしまった」と、バートン監督は言う。
「均一化され統合されてしまったので、いまでは異なる作品を受け入れる余地がなくなってしまっている」

https://eiga.com/news/20221027/5/