厚労省職員名乗る中国語の電話 高校生が938万円詐欺被害
https://mainichi.jp/articles/20221105/k00/00m/040/062000c

広島県警東広島署は、東広島市内の10代の女子高校生が中国語を話す男からの電話を受け、計938万円をだまし取られたと発表した。生徒も中国語を話せるといい、同署が特殊詐欺事件として捜査している。

 同署によると最初に生徒に電話があったのは10月22日。厚生労働省の職員を名乗る男が中国語で「あなたの電話番号を使って作られた新しい携帯電話番号が、コロナに関する悪いメッセージを多数送信している。中国の広州公安局へ連絡を」と話した。
中国・広州の公安局職員を名乗る男からは「金をだまし取っている犯罪集団が捕まり、その金の一部をあなたが持ち逃げしたと言っている」「口座にお金を入れて。振り込まなければ逮捕する」などと言われた。
生徒は11月1日まで十数回にわたり、市内の金融機関のATMや窓口などで指定された口座に、自分と母親の口座から現金を振り込んだという。母親が見覚えのない出金に気付いて被害が発覚した。