現地時間30日、カタール・ワールドカップ(W杯)はグループEの第3節が行われ、コスタリカ代表とドイツ代表が対戦した。

日本代表が初戦でドイツを破ったことで、「ドイツとスペイン代表の2強」という想定が覆されたグループE。全チームに突破の可能性がある状況でこの第3節を迎えることとなった。

2試合を終えて未勝利のドイツは、コスタリカに勝つことが最低条件。ここ2試合ボランチでの起用だったキミッヒを右サイドバックで起用する攻撃的な布陣で臨み、立ち上がりからコスタリカに圧力をかける。

一方、引き分けでも他会場の結果次第では勝ち進む可能性があるコスタリカは、この試合でも5バックでゴール前を固めてカウンターを狙う。

立ち上がりから圧倒するドイツは10分、ドリブルで運んだムシアラのパスをペナルティーエリア左で受けたラウムがクロスを上げると、ゴール前のニャブリが頭でゴール右へと流し込み、ドイツが幸先よく先制する。

その後も攻撃時には2バック状態になるドイツがでコスタリカを圧倒するが、先制を許したコスタリカも慌てることなく全員が自陣に引いてドイツの攻勢に耐えていく。

耐えるコスタリカのチャンスは43分、ロングボールの処理をドイツ守備陣が誤り、入れ替わったフレールが決定機を迎えるも、エリア内からのシュートはGKノイアーが触ってCKへと逃れた。

ドイツが1点をリードして迎えた後半、ドイツはゴレツカを下げて右サイドバックのクロスターマンを投入し、キミッヒを中盤に戻してギュンドアンが前半よりも高いポジションを取るようになった。

追加点の欲しいドイツは55分、ギュンドアンを下げてフュルクルーグを投入。前掛かりになるが、コスタリカはその隙を見逃さなかった。

58分、高い位置でボールを奪い、右からの折り返しをキャンベルが頭で合わせるも、ここはGKノイアーがかろうじてはじく。しかしこのこぼれ球をテヘダが押し込んでコスタリカが同点に追いつく。

追いつかれたドイツは61分、エリア内左からのムシアラのシュートは右のポストを叩き、62分には右クロスをリュディガーが合わせるも右のポストを直撃。66分にはムシアラのミドルシュートがまたもポストに当たるなど、再三のチャンスが決まらない。

ドイツは67分にミュラーとラウムに代えてハヴァーツとゲッツェを投入。しかし70分、左サイドからのFKをワストンが頭で折り返すと、ゴール前のオビエドが競ってこぼれたボールをバルガスが押し込み、コスタリカが逆転に成功する。

まさかの逆転を許したドイツは73分、左からの折り返しは跳ね返されたものの、キミッヒが頭で跳ね返してフュルクルーグが逸らすと、ゴール前のハヴァーツへの絶妙なパスになり、冷静に決めてドイツが同点に追いつく。

さらに85分、ニャブリのクロスをハヴァーツが合わせ、ドイツが勝ち越しに成功。89分にはキミッヒの浮き球パスに抜け出したサネが胸で落とし、フュルクルーグが押し込んでドイツがリードを広げる。

試合はこのままドイツが4-2で勝利し今大会初勝利を挙げたが、グループEのもう1試合で日本がスペインに勝利したため、勝ち点で並んだスペインとの得失点差でドイツが3位となり、2大会連続でのグループリーグ敗退が決まった。

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