愛知県警岡崎署の留置場で男性(43)が勾留中に死亡した事案があり、
身体を拘束する「戒具」を着けられ自由に動けない男性を、複数の署員が足で蹴るなどした疑いがあることが13日、分かった。
男性は衣服を着ていない状態で保護室に隔離され、3日以上にわたり食事を取っていなかった。持病の薬を与えられていなかった疑いもある。
県警は特別公務員暴行陵虐容疑の適用も含め、署員らから事情を聴くなどしている。
男性は11月25日に公務執行妨害容疑で逮捕され、勾留中だった今月4日に死亡。死因は腎不全で、脱水症状も見られた。
男性には糖尿病と統合失調症の持病があり、投薬治療を受けていた。薬を服用しなかったことと、死亡との因果関係は確認できなかったという。
県警関係者によると、男性は140時間以上にわたり保護室に収容されていた。戒具の使用は連続100時間以上に及んでいた。
県警は、男性が暴れるなどしたため保護室に隔離し戒具を着けた、提供した食事を男性が拒んだなどと説明している。
しかし、刑事収容施設法は<1>飲食物を摂取しない収容者には医療措置を講じなくてはならない
<2>一定の条件下でのみ戒具を使用できる-などと規定。署は、食事に代わる医療措置も講じていないなど、これらに抵触する恐れがある。
男性の父親(71)は取材に「県警の対応に不信感がある。調査で経緯を明らかにしてほしい」と話した。法的措置を検討しているという。

へずまりゅうが愛知県警・岡崎署での男性死亡に署の勾留実態を暴露
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