世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症について
「来年のいずれかの時点で、世界的な保健上の緊急事態ではないと言えることに望みを抱いている」とし、
緊急事態宣言の終了に向けた条件が整うことに期待を示した。

テドロス氏は、緊急事態宣言が終了しても「ウイルスが消えてなくなるわけではない」と強調。新型コロナの流行はある程度
継続していくとした上で「インフルエンザのような呼吸器系の病気と並び、各国は制御するすべを習得していく必要がある」として、
ワクチン接種率の向上などで重症化や死亡を防ぐ重要性を訴えた。

テドロス氏は2020年1月30日、新型コロナについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。3カ月ごとに開かれる
緊急委員会が宣言継続の是非を協議しており、来年1月下旬に開催予定の次回緊急委の勧告を受け、テドロス氏がどのような判断を
下すか注目される。(共同)
https://www.sankei.com/article/20221215-4OBYHFPMT5KH7HP3CAZU6V6R64/