[インタビュー]「地球防衛軍6」の壮大なシナリオは,前作からの緻密な伏線によって生まれた。
岡島Pとサンドロットのメンバーが語る開発の裏話とは

4Gamer:あと,ミッション関連で1つ聞きたかったのが,アイテムの回収システムに関してです。
敵を倒すと出現するアイテムの自動回収機能が追加されないのはなぜなのでしょうか。

本間氏:これはミッションやゲームの設計にも関わる難しい点です。
具体的に言うと,敵陣の中にアイテムを取りに行くか否かを選択させるというゲーム性があるからです。

4Gamer:武器やアーマーを回収式ではなく,クリア報酬にするとそのゲーム性が失われると。

本間氏:社内でもドロップしたアイテムを自動回収するシステムを試験的に入れたことはあるんですが,
すごく淡泊なゲームになってしまいました。ただひたすら逃げながら撃っていればいいので,
同じような戦いを繰り返すだけになる。
状況判断させる部分の要素が削られてしまい,いろいろな戦略や選択がごそっと抜け落ちてしまう。
結果,ゲームとしての面白さが落ちてしまうんです。

4Gamer:確かに,体力が減ってきた時はアイテムを取るか否かの状況判断のおかげでスリルを味わえますよね。

野口氏:今の「地球防衛軍」を構成するゲームシステムが,アイテムのドロップと密接に絡み合っているので,
今のままのシステムである以上,アイテム回収をなくすことは考えていません。
とはいえ,現在も逃げながら撃って出たアイテムを後でまとめて回収するという流れになりやすいのは確かで,改善したい部分ではあります。
「プレイヤーの行動に選択肢を増やす」という目的を果たせる良いアイデアを思いつけば,
変えることはあると思いますが,代替案を思いつかないのが現状です。
https://www.4gamer.net/games/515/G051579/20221219092/