10日、海上自衛隊の護衛艦が、山口県沖の瀬戸内海でスクリューが故障し、自力で航行できなくなったことを受けて、海上自衛隊は、事故として原因を究明するため、事故調査委員会を設置しました。
現場に停泊したままとなっている護衛艦の移動については、見込みが立っていないとしています。

10日、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が、山口県の周防大島沖の瀬戸内海を航行していたところ、スクリューが故障して自力で航行できない状態になり、今も現場に停泊したままとなっています。

海上自衛隊によりますと、周防大島沖の航路の周辺には、水深7メートルほどの浅瀬があり、通常の航路を外れてスクリューが浅瀬の岩などに接触した可能性があるということで、事故として原因を究明するため、10日付けで事故調査委員会を設置しました。

一方、海上保安庁によりますと、11日も乗組員らに聞き取りを行うとともに、自衛隊が依頼した民間会社が、船底の損傷状況などを確かめたということで、漏れた油の拡散は確認されなかったとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230111/k10013946891000.html