https://www.saga-s.co.jp/articles/-/943149
親子でアイヌ文化に触れる 民族楽器演奏、島義勇の縁で企画 佐賀城本丸歴史館
アイヌの民族楽器「ムックリ(口琴)」の演奏体験会が5日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれた。親子連れら約20人が伝統の音色に触れて楽しんだ。体験会は6日も行われる。
ムックリは長さ10センチほどの薄い板状の楽器で、ひもを引いて弁を振動させ、口の中の空間に響かせて音を出す。同館で開催中の特別展「生誕200年 島義勇」(12月11日まで)の関連イベントとして、「北海道開拓の父」と呼ばれる島とゆかりがあるアイヌ民族の文化に親しんでもらおうと体験会を企画した。
北海道白老(しらおい)町のアイヌ文化体験施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の職員が協力。ムックリや弦楽器「トンコリ」の演奏を披露した後、参加者にムックリの演奏を手ほどきした。参加者はひもの引き方や口の当て方などを教わりながら音を鳴らしていた。本庄小5年の林修太郎君は「力の入れ具合が難しかったけど、音を出せてうれしかった」と話した。
6日の体験会は午前10時から。定員約20人で、小学4年生以上が対象。参加無料。また、12、13の両日には神埼市の伝統工芸「尾崎人形」にアイヌ文様の絵付けをする体験会を開く。小学生以上が対象で、参加費500円。事前申し込みが必要。問い合わせは佐賀城本丸歴史館