【闇バイト】演技力不要で手っ取り早い…「特殊詐欺」でなく「強盗」のワケ

■演技力不要?タンス預金は”だまし取る”から”奪い取る”

捜査関係者によれば、前提として社会全体での特殊詐欺への警戒心が近年
強まっている。警察や金融機関の連携や、被害防止を呼びかける草の根の
運動も行われている。

特殊詐欺は「劇場型」で、息子役や銀行員役、警察官役、弁護士役など
現金をだまし取るためのニセの登場人物が多いのが特徴だ。

さらには、ウソの電話をかける拠点も用意したうえで、電話口でだます時や
実際に対面で現金やキャッシュカードを受け取る時には、それなりの”演技力”も
必要となってくる。また、だまされたふりをされて現金を手に入れる前に検挙される
リスクもある。

一方で強盗は、大金を持っている家という情報さえあれば、下見をして犯行に
及ぶだけで、狙った相手との細かいやり取りは発生しない。演技する必要もない。
押し入ってそこに人が居たら縛る、脅してカネのありかを聞き出す。
ある意味、特殊詐欺より「手間がかからない」のだ。

事前に用意する人員も少なく、拠点や演技指導の必要もない。こうした
背景事情から「手っ取り早く」確実に現金を得られる強盗に手を染める
グループが出てきた可能性があるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c201614c606569febfe632e2f492a86b31c4a5e