バス運転手不足 大分市のバス会社が運転手確保へ会社説明会

バスの運転手不足が全国的に深刻化する中、大分市のバス会社では、運転手の仕事について知ってもらい1人でも多く採用につなげようと会社説明会を開きました。

会社説明会を開いたのは大分市のバス会社「大分交通」で、26日は仕事に関心があるという40代から60代の男性3人が参加しました。

最初に一日の仕事の流れや入社後の研修内容などについて説明が行われたあと、実際に訓練用の車両に乗って体験乗車が行われました。

バスの運転手不足は正確なダイヤ運行に支障をきたすおそれがあるとして全国的に問題となっていますが、この会社でも定員に対し1割ほど不足しているということで、厳しい人繰りを強いられています。

また、コロナ禍で取りやめていた採用活動も去年から再開しましたが、応募がないということです。

会社では基本給の引き上げや、採用した際に上限30万円の入社祝い金を用意するなど、待遇面の改善を通して運転手の確保につなげたいとしています。

「大分交通」の林征志取締役自動車部長は「運転手の不足は深刻だが、公共交通機関であるバスは社会にとって必要な存在なので、維持していくためにも多くの人を採用したい」と話していました。

会社ではホームページに採用情報を掲載するほか、今後も定期的に会社説明会を開く予定だということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20230126/5070014932.html