──でも、佐々木さんの部屋はロフト付きのはずですが?

佐々木 たしかにロフトはあるんですが、天井までの高さが60cmしかなくて異常に狭いうえ、真ん中に梁があるので、とてもじゃないけどあそこで寝るのは不可能です。だから、ロフトは収納として使っています。実際、部屋は収納がほぼゼロなので、ロフトを収納代わりにしないと部屋全体がまさしくクローゼットになってしまう。

 だから、寝るときはテーブルと椅子を隅に移動させ、床に布団を直接敷いて寝る以外ないんです。引っ越し当初は、3畳の部屋の床に転がって天井を見上げていると、まるで刑務所の独房に入れられたかのような、なんとも言えない泣きたい気持ちになりました。

(中略)

──そもそもアパートにはどんな人が住んでいるんですか。

佐々木 3畳ワンルームを取り上げるネット記事やYouTubeなどを見ると、20代のおしゃれな若者ばかりが紹介されているじゃないですか。狭い部屋なりに工夫してインテリアに凝り、家賃が安い分、余ったお金をファッションに回すみたいな。でも、正直、うちのアパートにいるのは30~40代の地味なサラリーマン風の男性ばかりです。おしゃれな20代の若者の住民なんかひとりもいませんよ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c79e3f20e9c10acd1807056113651b16c711173?page=2