最近よく目にするようになった「過活動膀胱」や「尿漏れ」という言葉。専門医を受診したり、骨盤底筋のトレーニングを始める人がとても増えているそうだ。

尿漏れ改善を専門とする理学療法士のティファニー・セキーラさんが指摘したのは…『念のためトイレに行っておく』という習慣のことだった。幼い頃から親に言われるなどして、長距離の車の移動、会議、長時間のイベントの直前に、排尿を済ませておく習慣がある人は多いだろう。

幼い子なら無理もない。だが、それを長年続けているうちに徐々に膀胱の許容量が減り、やがて尿漏れを引き起こすようになるとのこと。セキーラさんは、直前の排尿の理由を「念のため」ではなく、「尿意を感じているから」に変えるよう強く勧めている。

セキーラさんは膀胱と排尿の理想的な関係を「満杯になった尿が膀胱壁を圧迫し、それが信号となって脊髄や脳の指令センターに送られ、続いて大脳から合図が出て尿意を催すことです」と説明する。

ところが尿意に関係のない排尿を繰り返すと、膀胱の壁は伸びることをしなくなり、尿を貯め込む力も弱まっていく。そこで大事になるのが我慢の訓練。最初は15分間を目標にして徐々に伸ばし、最終的にはトイレは2~3時間おきになるよう目指してほしいという。
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