電気料金の値上げで、十勝管内でも家計の負担が増している。帯広市内のオール電化の一戸建てでは、1月の支払額が前月の1・5倍強に増えた家庭もある。朝晩を中心に厳しい冷え込みが続く中、少しでも節約しようと、灯油ストーブを使ったり、カセットコンロで調理したりと、さまざまな工夫で乗り切ろうとする人もいる。

 「10年ほど前に自宅を建てる際、光熱費が一番安いと勧められてオール電化にしたのに…」。帯広市内の自営業の50代女性はため息をつく。1月の電気料金は夫婦2人暮らしで約8万円。昨年12月より3万円も増えた。ガスへの切り替えも考えたが、工事費を考えると踏み切れない。「十勝の冬に暖房の使用を控えるわけにもいかない」と悩む。

 士幌町でオール電化の集合住宅に家族4人で暮らすパート従業員の女性(41)は、土鍋でご飯を炊くなど料理は全てカセットコンロで調理している。ガス用ボンベはまとめ買いして、調理にかかる費用を1カ月で3千円ほどに抑え、暖房は灯油ストーブを使う。1月の電気代は昨年12月より8千円増えたものの、3万1千円に収まった。https://news.yahoo.co.jp/articles/d6975f9e411bf4e31caed9d0722dcedc59760f26