海外メディアも注目、韓国を悩ませる地下鉄の問題とは=韓国ネット「高齢化社会に合った基準を」

 2023年2月16日、韓国・聯合ニュースは「韓国で高齢者の地下鉄無料乗車が政治的な頭痛の種になっていると外電 が報じた」と伝えた。

 記事によると、ロイター通信は同日「高齢者の無料乗車は40年前から全国的に65歳以上に与えられた恵沢で、
高齢者の活動性維持に寄与するものだ」と説明しながら、急速な高齢化と地下鉄運営費の急増により、無料乗車が政治問題になっていると伝えている。
アジア4位規模の経済大国ながら、高齢者福祉コストが急増している韓国における広範囲の課題の1つが、この高齢者無料乗車だと指摘している。

 ロイター通信はまた、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は昨年5月の就任時に財政再建を約束しているが、
中核支持層が高齢者であるため、困った状況に置かれている」とも伝えている。

 無料乗車の完全廃止論は出ていないものの、地下鉄を運営している一部都市では、国による費用の一部負担がない場合、
運賃の大幅値上げや対象年齢の引き上げが必要になると主張しているという。
一方、企画財政部は「政府は地下鉄のシステム構築や改善に資金を支援しているのだから、運営費は各都市が負担すべきだ」との立場を示している。

 この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国は超高齢化社会になったのだから、高齢者の基準をもっと上げるべきだ。このままでは破綻する」
「退職年齢を引き上げて、高齢者の基準も引き上げればいい。高齢化社会に合った基準を新たに作ればいい」
「無料をやめて割引にしなよ」「通勤ラッシュの時間帯は有料化にしてほしい」など、基準の見直しを求める声が多く寄せられている。

 その他、「国の財政が厳しいのだから、無料乗車のせいにしてないで国会議員の数を減らしたらどうだ」
「今すぐ無料乗車を廃止すべきだ。持続不可能な福祉が福祉と言えるのか?」
「無料乗車をなくすなら、若者世代に与えている恵沢もなくすべきだ。若者だけが国民ではない」
「交通福祉の恵沢は必要だと思う。数百ウォンの運賃を節約しようと引きこもるようになるかもしれないし、
長い距離を無理して歩こうとするかもしれない。この程度の恵沢はあって当然だと思う」などのコメントが見られた。(翻訳・編集/麻江)

https://www.recordchina.co.jp/b909405-s39-c30-d0195.html

大韓老人会長「地下鉄で天安に行って焼酎1杯…なぜ幸せ奪おうとするのか」

 大韓老人会のキム・ホイル中央会長(81)は16日、政界で議論されている地下鉄無料乗車年齢の引き上げ問題と関連して、
「昼間に空席が多い時、その席に高齢者が乗ったからと言って余計に金がかかったり、電気代が増えたりするだろうか」と批判した。

 これは、キム会長が同日午後、ソウル市内の国会議事堂で、大韓老人会が主催した「老人無料輸送政策討論会」のあいさつで
「地下鉄に高齢者が(無料で)乗るからと言って赤字になるなどという話はあり得ない」と述べた上で語った言葉だ。

 また、「地下鉄には障害者も(無料で)乗るし、小さい子どもも(割引運賃で)乗るが、
何かというと『高齢者のせいで赤字が出る』というのは罰当たりだ」とも言った。

 そして、「(65歳以上地下鉄無料乗車制度を利用して)高齢者たちが地下鉄に乗って(ソウル市内から1-2時間で行ける忠清南道)天安市まで行き、
温泉風呂に入って、李舜臣(イ・スンシン)将軍の顕忠祠に行き、竝川スンデ(腸詰め)で焼酎を1杯飲み、一日をどれだけ楽しめることか」
「湖畔都市の春川に行ってタッカルビ(鶏肉と野菜の唐辛子みそいため)にマッククス(そば冷めん)を食べて、
焼酎を1杯やるのが年寄りたちにとってどれほど幸せなことか。そんな幸せをなぜ奪おうとするのか」と言った。

 さらに、「年寄りになりたくてなるものだろうか。歳月が流れて年寄りになった」
「64歳の人は1年後に高齢者になり、63歳は2年後に高齢者になる。30歳の人は永遠に高齢者にならないような気がするかもしれないが、
それでも35年後には高齢者になる。高齢者問題は国民全員の福祉問題だ」と指摘した。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/17/2023021780079.html