「梅毒」はキスやコップからも感染 “患者数”初の1万人超え…治療は「注射1回」で可能に
https://www.fnn.jp/articles/-/445080
性感染症「梅毒」の患者数が、年間を通じて初めて1万人を超えたことがわかった。
キスでも感染する強い感染力があり、妊娠中の女性は胎児の「先天梅毒」も危惧される。
一方、1回の注射で完治する治療法が、2021年に日本でも承認された。


「1回の性交」でも高い感染リスク…キスやコップでも!

「梅毒」の病原体「梅毒トレポネーマ」は、性行為によって接触した粘膜や皮膚の小さな傷などから侵入する。
その感染力は、HIVなど他の性病と比べて非常に強い。

たった1回の性交で感染する可能性は、15~30%と非常に高い。

また、オーラルセックスで咽頭部に感染したり、アナルセックスで直腸に感染するなど、性行為の方法によって性器以外の場所にも感染する。

くちびる等に「梅毒」の病変部分がある場合は、キスでも感染する。
感染者とのコップや箸の使い回し、皮膚に傷のある状態での愛撫でも感染の可能性はある。
潜伏期間でも、感染者の粘膜や傷のある皮膚に直接触れることで感染することがある。