「日本といえばマリノスだよね」 J1王者が挑むインバウンド戦略
インバウンド(訪日外国人客)が徐々に戻りつつある中、サッカー・Jリーグの横浜F・マリノスが、海外観光客向けのチケット販売に力を入れ始めた。どんな狙いがあるのか。
「コロナも落ち着き始め、円安もあって海外からの観光客が戻りつつある。その中で、海外からの受け皿を作ろうという流れがあった」
横浜マの永井紘・マーケティング&コミュニケーション部長によると、10年ほど前から、チケットの買い方について年間10件ほどの問い合わせが海外から来るようになったという。当時は担当者が英語で応対し、スタジアムでチケットを受け渡していた。
2019年、タイ出身で母国の人気選手ティーラトンが加入したこともあり、販売システムの検討を本格化。同年、39カ国からの観光客に合計約1千枚のチケットが売れたという。
その後、コロナ禍に見舞われて取り組みがストップしていたが、今季から改めて本腰を入れる。
販売の受け皿にするのは、香港発の旅行サイト「klook(クルック)」。一般的な観光スポットのチケットだけでなく、スノーモービルや着物レンタルなど、世界各地の旅先での体験を申し込めるサイトだ。英語だけでなく、フランス語やタイ語、ベトナム語などにも対応している。
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