エルドアン政権下のトルコ経済は建設ブームに沸いた。エルドアンはインフラ建設事業の発注に当たって公正な競争入札を行わず、まともな耐震基準の審査もせずに、自分とつながりのある業者に仕事を任せた。結果、地震の頻発地域でも、いいかげんな建物がどんどんできた。

今回の被災地ハタイ県では住宅だけでなく、病院や首相府災害危機管理庁(AFAD)の地方支部までも倒壊し、あるいは使えないほどの損害を被った。どれも、エルドアンの取り巻き企業によって建設されたものだった。
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