帰還困難区域で女性用下着盗む...元警察官を在宅起訴

 東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域内の空き家に侵入し、女性用の下着などを盗んだとして、福島地検は31日、邸宅侵入と窃盗罪で福島県警災害対策課特別警ら隊に所属していた元巡査部長の男(38)=郡山市、懲戒免職=を在宅起訴した。

 起訴状によると、男は昨年10月4~6日、大熊町や富岡町の空き家3カ所に侵入し、女性用の下着など29点を盗んだ、としている。事件を巡っては、県警は証拠隠滅や逃走の恐れがないとして、男について任意で捜査を進め、昨年12月に書類送検し、懲戒免職にした。

 福島地検の保木本正樹次席検事は氏名を公表しない理由について「在宅起訴は基本的に氏名を公表していない。公益上の必要性や本人の名誉やプライバシーなどを考慮して判断した」とした。

 事件を受け、県警は特別警ら隊長を本部勤務ではなく現地の勤務にするなど、再発防止に向けて勤務態勢を見直した。
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