
除染土は東電エリアで処分を=無職・鈴木晃・83(福島県)
東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内で発生した除染廃棄物は、
「中間貯蔵施設への搬入開始から30年以内に県外で最終処分を完了する」と法律で定められている。
しかし最終処分場の受け入れ先選定は進まず、国民の理解を得るために実効性のある取り組みが求められる。
選定が進まないのは当然で、大抵の自治体は「私のところで引き受ける」などとは言わないだろう。
そのような中、研究のために除染土を東京・新宿御苑などに搬入する話がある。
これに対し「除染土を移すこと自体が危険」などと反対運動が起きている。
いいかげんにしてほしい。そもそも除染土は東京電力の事故が生んだもの。東電の電気を使わない福島県民には関係ない。
東電エリアに住む人は「福島県民に迷惑をかけた」という気持ちが本当にあるのか。「私たちが引き受けます」と言うのが筋ではないか。
それとも嫌なものは福島に、もしくは遠いところに押しつけるつもりか。
https://mainichi.jp/articles/20230401/ddm/005/070/005000c