人生の終え方についての会議に参加したマクロン仏大統領=パリで2023年4月3日、ロイター

フランスのマクロン大統領は3日、安楽死や自殺ほう助といった「死への積極的援助」の導入に関する法案を夏の終わりまでに作成するよう政府に求めると表明した。
積極的援助の導入に過半数が賛同した市民会議の結論を受けて演説した。フランスのメディアが伝えた。

フランスでは2016年に終末期患者の意識を低下させる鎮静薬投与を医師に認める法律が成立したが、オランダなどで認められた患者の意思により医師が薬物などで死に導く安楽死や、
スイスで認められる、医師が処方した薬物を患者が自ら使用する自殺ほう助は禁じられている。

マクロン氏は演説で「人生の終え方に関するフランスのモデル」を定めたいとし、死への積極的援助を認める条件として、患者の自由な意思表明の保証や繰り返しの意思確認、不治の苦しみであることを挙げた。
未成年の患者に対しては認めない考えを示した。

法案の内容は、政府が党派を超えて上下院議員と協議しながら定めるよう求めた。…

https://mainichi.jp/articles/20230404/k00/00m/030/034000c