https://plus.chunichi.co.jp/blog/odachuu/article/496/8689/

■日本は先進国ではない
世界的投資家ジム・ロジャーズ氏の発言である。日本の借金が増え続け、少子化が止まらないのが理由だ。
また彼はこうも発言している
「もし私が今10歳の日本人ならば、自分自身にAK・47(自動小銃)を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。なぜなら、
今10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ』

■予想されていた中国の台頭
アメリカが世界の覇権を握っていた時代が終わり、世界の中心は中国に移る。将来のある若者は中国語を学ぶことが大きなアドバンテージになる。
今回中国の授業をするにあたり、私もいろいろ調べてみた。わかったのが中国の大躍進と目を覆いたくなる日本の衰退。
かつては自動車だけでなく、鉄鋼・造船・家電・漁獲量など多くの分野で、日本が世界を席巻していたというのに。

■かつて栄華を誇った日本の大企業
日本企業としては唯一、トヨタ自動車が42位に位置している。バブルの1989年には、銀行を中心とする日本企業が50位までに32社が登場しており、米国の2倍の数だった。
当時の日本企業の多くが合併などで、今はもう存在していない。この間に日本企業の地位低下・ITネット企業の台頭・中国企業の躍進が明らかな変化だ。

■深センで進む未来
深センは、街全体がキャッシュレス(電子マネー・顔認証決済・自動車や住宅等を個人や会社で共有するシェアエコノミーなど)。
新しい社会インフラ(無人バス・ドローン宅急便・EVタクシー・無人コンビニ等)が現実化された街であり、中国や世界の今後の進むべき未来だ。
新しい企業が次々に生まれては消えていく。金融の他に、ファーウェイやテンセントなどのIT関連ビジネス(非上場企業ファーウェイ)やDJI(ドローン)の中心地で、
国際都市香港を飲み込もうとしている。

■日本は本当にスゴイ?
今回紹介した中国の進んだ社会は、日本の教科書には全く反映されていない。衰退する日本の現状を書いて憂鬱な気分になった。
近隣諸国の欠点ばかりを報道しあう姿勢からは、何も改善されないだろう。
最近のTV番組で気になるのが、『実(本当)はスゴい日本の~』というものだ。そういう番組こそが、日本の衰退を端的に表していると思う。本当にスゴいもの(人)は、
あえて自分から言ったりしない。うちの生徒にも「オレはスゴい!」と豪語する生徒に、大した生徒はいない。あえて自ら言わなければならないところに哀れみを感じる。