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【広島】新井貴浩監督もベンチ飛び出して歓喜の輪に「覚えてないんだけど」秋山翔吾が劇的サヨナラ弾

◆JERAセ・リーグ 広島5X―4ヤクルト(15日・マツダスタジアム)

 広島は、秋山翔吾外野手の劇的な一発で逆転サヨナラ勝利を収めた。1点ビハインドの9回2死一塁から左翼席に1号2ラン。本塁付近の歓喜の輪には、我慢できずにベンチを飛び出した新井貴浩監督の姿もあった。その指揮官は「ちょっと覚えてない」と興奮冷めやらず。開幕カードで3連敗を喫したヤクルト相手に連勝。開幕4連敗スタートも、貯金は今季最多2となり、首位・阪神に0・5ゲーム差の2位タイとなった。

 以下、新井監督の試合後の主な一問一答。

―9回2死無走者から代打・堂林が四球でつないで秋山が逆転サヨナラ2ラン

「ビハインドの展開だったけど、みんな最後まで絶対に諦めないという気持ちが伝わってきたので、何かあるぞと。絶対ひっくり返すぞと、ベンチもそんな雰囲気だったです」

―プレー以外でもチームを引っ張っている秋山が試合を決めた

「やっぱり、すごいよね。ベテランの読み、それを一発で仕留める技術。本当にすごいと思います。彼の野球に対する向き合い方というのは、本当に素晴らしいものがある。打つだけじゃなしに守る方も走る方も。特に走る姿というところに野球に対する姿勢が現れている。若い選手も見習ってほしいですよね」

―就任後、初のサヨナラ勝利

「興奮したね。どうだった? ちょっと覚えてないんだけど。打った瞬間、いけ〜! いけ〜!って思った。いや、すごかったね。素晴らしいバッティングでしたね」

―リリーフの無失点の踏ん張りが勝利を呼び込んだ

「もちろん、そうなんですよね。ブルペンの頑張りというのが最後、サヨナラにつながったと思います。本当によく頑張ったと思います」

―先発の床田は6回途中4失点。勝ち越された4回は自身の失策も絡む失点だったが

「粘り強く投げてくれましたよね。エラーもあったんですけど、特に4回は、よく2点で耐えたなと。みんなが耐えた積み重ねが最後のサヨナラにつながったと思う」

―開幕3連敗のヤクルトに本拠地でカード勝ち越しを決めた

「昨日(1―0勝利した14日)も言ったんですけど、開幕で3連敗した相手だし、チャンピオンチームですから、何とかやり返したいと思っていたし、自分より選手が絶対にやり返すぞという気持ちが伝わってくるのがうれしいですね」