Benと名乗ったある労働者は、「私が今年仕事を得たのは、このツールのおかげなんです。正直に言うと、ChatGPTは私の仕事の80パーセントを担っています」と、ChatGPTを活用し、1人では不可能だった多くの仕事を引き受けることが可能になったと語っている。

「『ストーリーを作ってください』と伝えるだけで、私が与えた文脈に基づいて、代わりに作ってくれるんです」とBenは説明する。彼は、情報が本当に正確かどうかを確認するだけでいいのだ。「時々、間違っていることがあるが、それはまったく普通のことだ」と彼は言うが、その調整は比較的「小さな」もので、簡単に修正することができる。

彼は、上司からのSlackメッセージの返信もChatGPTに依頼することがあると言う。メッセージをすべて小文字で書いてもらうことで、上司に対してより自然な感じで伝わるように指示する事で、どうやらバレてはいないようだ。

ある労働者は、Zoomで行われた会議をChatGPTで書き起こし、その場では完全にスルーし、後で要点が参照できるようになったと語っている。

また、別のある労働者は、既にChatGPTを使って2つの仕事を掛け持ちし、50万ドル(6,700万円)の報酬を得て、300万ドルの資産を築いているが、更に3つめの仕事も掛け持ちし、報酬を80万ドル(1億700万円)に増やそうと考えていることを説明した。35歳までに1,000万ドル(13億4,000万円)の資産を築くことが目標とのことだ。

この種の労働者はFIRE運動(「Financial Independence, Retire Early」)の一部であり、Viceの報告によれば、まだ30歳にもなっていない若い人もいるという。

現在のところ、どれだけの労働者がAIツールを使って多重労働をしているかという統計はないが、そのようなツールがタスク完了に必要な時間を劇的に短縮できることは十分に証明されている。

匿名の労働者の一人は、これまでフルのチームを必要とし、何日もかかる仕事をAIがたった30分で行ったとし、このツールの劇的な効果を語っている。

https://texal.jp/2023/04/17/people-are-using-chatgpt-to-do-many-times-more-work-and-earn-more-rewards-than-ever-before/