4月15日、選挙応援のために和歌山県を訪れた岸田文雄首相に対し、爆発物を投げつけ威力業務妨害の容疑で現行犯逮捕された無職・木村隆二容疑者(24)。
木村は逮捕後、「弁護士が来てから話す」と言って完全黙秘を貫いていると報じられたが、実際は真っ先に、ある人物の名を口にし、弁護を依頼しようとしていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
「宇都宮健児先生を呼んでください」
逮捕され、和歌山西警察署に連行されると、木村はこう訴えた。
宇都宮氏といえば、日弁連の会長を2010年度から2011年度にかけて務めた斯界の大物だ。
2012年、2014年、2020年と東京都知事選に野党の支援を受けて出馬したが、三度とも次点に終わっている。
弁護士業務の傍ら、一般社団法人反貧困ネットワークの代表理事や、脱原発政治連盟の呼びかけ人に名を連ね、反貧困、脱原発を旗印として活動している。
宇都宮氏に直撃すると事実関係を認め、こう語った。
「私の事務所に和歌山県警の西警察署から連絡があったのは4月15日の土曜日、逮捕後のこと。
ただ、私は土・日は事務所に出ておらず事務所自体も閉めているので、留守電に気が付いたのは17日の月曜だったんです。
事務員が留守電を聞いたところ『木村さんが弁護を依頼したいと言っている』と。その後、17日の午前に再度、警察から連絡があり『もう別の弁護士と会ったので』とのことでした」
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