他人名義のマイナンバーカードで不正にマイナポイントを取得したとして、奈良県警奈良西署は25日、元奈良市職員、武田詩穂被告(31)=同県生駒市、占有離脱物横領罪などで起訴=を不正アクセス禁止法違反などの容疑で再逮捕した。県警によると、マイナポイントの不正取得容疑での逮捕は全国初という。

武田容疑者は会計年度任用職員として2021年4月から、市内のマイナンバーカードセンターで発行業務を担当。60代女性に交付予定のカードを盗んだとして逮捕、起訴されていた。

再逮捕容疑は、この女性のカードの暗証番号を勝手に設定するなどして、22年12月に7500円相当のポイントを取得したとしている。「間違いありません」と容疑を認めているという。署によると、武田容疑者が不正取得したとされるのは、銀行などの口座とひも付けする必要がなく、健康保険証として利用する際にもらえるポイントだという。

奈良市は23年3月に武田容疑者を懲戒免職処分にした。【川畑岳志】

https://mainichi.jp/articles/20230425/k00/00m/040/251000c