※2023年4月28日 21時12分
NHK

先月、青森県八戸市の病院で入院していた男性が死亡し、同室の患者が殺人の疑いで逮捕された事件をめぐり、病院が男性の死因を肺炎だとする診断書を作成し、遺族に渡していたことが分かりました。警察は、事件が発覚する前に不正な診断をした疑いがあるとみて28日、病院を捜索しました。

3月12日の深夜、八戸市にある「みちのく記念病院」の精神科の病室で入院していた73歳の男性が頭や顔に傷を負って倒れているのが見つかり、翌日、死亡しました。

警察は、同室の50代の患者が歯ブラシで顔を刺すなどの暴行を加えて殺害したとして殺人の疑いで逮捕しています。

警察が捜査を始めたのは、男性が死亡した日の夕方に病院関係者からの通報を受けてからでしたが、それより前に病院が男性の死因は肺炎だとする診断書を作成し、遺族に渡していたということです。

警察によりますと、男性の死因は頭や顔の損傷によるものだったということです。

警察は、事件が発覚する前に病院が死因をめぐって不正な診断をした疑いがあるとして28日、医師法違反などの疑いで病院を捜索しました。

死亡した男性の遺族によりますと、病院から「男性がちょっと転んだ。これから酸素吸入する」と連絡を受け、その後、「死因」の欄に「肺炎」と記載された死亡診断書を手渡された際には詳しい説明はなく、不審に感じたということです。

警察は、関係者から事情を聴くなどして診断書が作成されたいきさつを調べることにしています。

捜索を受けたことについて病院は「現在、捜査中のためコメントすることはない」としています。

遺族「とにかくしっかりと説明してほしい」

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