https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20230228/5010019390.html

大浴場の湯 年2回しか交換せず 二日市温泉 大丸別荘が謝罪

大浴場の湯を年に2回しか交換していなかったなどとして県から改善指導を受けた筑紫野市の二日市温泉にある老舗旅館が記者会見を開き、「深く反省し、おわび申し上げたい」と謝罪しました。
筑紫野市の二日市温泉にある老舗旅館「大丸別荘」は、県の条例で週に1回以上すべて入れ替えなければならない大浴場の湯を年2回の休館日にしか交換せず、消毒用の塩素の注入も怠り、基準値の最大3700倍のレジオネラ菌が検出され、去年12月に県から改善指導を受けました。
旅館の運営会社の山田真社長は、28日福岡市内で記者会見を開き「私の浅はかな考えで皆様にご迷惑をおかけし、二日市温泉の名を汚したことを大変深く反省し、おわび申し上げたい」と謝罪しました。
その上で「2019年12月ごろに私が社員に湯の交換はお盆と正月の年に2回でいいなどと指示した。レジオネラ菌は大した菌ではないという認識だった。源泉の湯を1分間に70リットルほど入れ、ろ過して循環する装置もあるので、水質はいいだろうと思っていた。塩素は臭いが嫌いだった」と話しました。
また、当初、保健所に湯の交換は適正だったなどと虚偽の説明をしていたことについては「検査に合格したいという思いがあった」などと述べました。