https://www.sankei.com/article/20230427-SRP7XFFVM5IWLAU2EFRJQZDZNQ/
認知症の疑いがある父親に3億円を寄付させたのは公序良俗に反し無効だとして、金沢医大(石川県内灘町)に損害賠償を求め提訴した長女が27日、金沢市内で記者会見し「極めて異常で不当。第2、第3の被害者を出さないために提訴した」と語った。

訴状によると、東証プライム市場に上場する機械メーカー「渋谷工業」(金沢市)の社長だった渋谷弘利さんは、金沢医大病院に通院していた令和3年5月に3億円を寄付した。長女らは「認知症の疑いがあるのに家族に断りなく非常識な金額を寄付させた」と今月26日に金沢地裁に提訴した。渋谷さんは3年10月に90歳で亡くなった。