有休も取れなきゃ退勤にも気を使う… 時代遅れな自国を捨て、海外を目指す日本人たち


日々上昇を続ける物価、上がらない給料、仕事ばかりの毎日……そんな日本の“普通”にうんざりして、海外に活路を見出す人が増えている。仏紙「ル・モンド」が伝えた日本のいまとは。

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強まる「格下げ感」

国外移住の理由の筆頭は経済的なものである。日本では1980年代終わりにバブルが崩壊した後、非正規雇用が加速的に増加し、1990年代以降、給与水準が停滞している。さらに2022年には、ユーロやドルに対する円の価格が大きく下落。この世界第3位の経済国において、一種の格下げ感はますます強まった。今日(こんにち)、日本での収入はドルに換算すると、韓国、イタリア、フランスよりも低い。
経済協力開発機構(OECD)によると、2021年の日本の平均給与は3万9711ドル(約540万円)で、加盟国38ヵ国中24位。7万4738ドル(約1000万円)の米国とは大きく差が開いた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/726e97ac81e0132706b04e7672faac4d300f479c