29歳を15歳と偽って米国の高校に入学した韓国人女性…「孤独だったから」
5/16(火) 15:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d575aa70871d9d78fe11a5045670a42ecf0c95d

米国ニュージャージー州で書類を偽造して高校に入学して高校生のふりをして
いてた29歳の韓国人女性が裁判で「孤独だったので高校時代に戻りたいと思っ
た」として無罪を主張した。

15日(現地時間)、香港サウス・チャイナモーニング・ポスト(SCMP)は、今年1月
に出生証明書などを偽造してニュージャージー州ニューブランズウィック高校に
女子高生として通っていたが逮捕された韓国人女性シンさんの事例を紹介した。

シンさんは今年1月、同校に虚偽の出生届を提出し、年齢を15歳と偽って入学した。
その後4日間高校に通い、講義を受け、学生たちと交流した。

シンさんが学生生活を送ることができたのは、ニュージャージー州法が入学受付
直後から学校に通うことができるようにしているためだ。入学関連の書類が揃って
いなくても、一度入学してから30日以内に提出すればよい。

警察は、シンさんが在校生の電話番号を入手し、一部の学生と連絡を取り続けたと
して、シンさんを公文書偽造容疑などで起訴した。また、学校のグラウンドなどへの
出入り禁止を命じた。

今年3月に開かれた裁判に続き、シンさんの弁護士はこの日も「彼女は孤独で、学校
で友達と一緒にいた時期に戻りたいと思っていたが、今、彼女が間違いを犯したこと
に気づいた」と伝えた。

シンさんは16歳で米国に留学して寄宿学校生活を送り、ニュージャージー州立ラト
ガーズ大学に進学し、政治学科と中文学を専攻したという。

しかし、先に開かれた裁判でシンさん側は、長い間韓国を離れており、最近離婚で
苦しい思いをしていたことから、いつもと違う行動につながった可能性があると説明した。

また、「高校生時代にあった安定感をもう一度感じたいと思って行動しただけで、犯罪
の意図はなかった」と一貫して主張した。

シンさんの弁護士は、彼女は現在、精神的苦痛に苦しんでいると訴え、刑事有罪判
決を避けることができる一種の調停のような手続きを含む「仲裁プログラム
(Pretrial Intervention Program)」に参加することを臨んでいると強調している。

裁判部がこれを認めて受け入れることになれば、シンさんの容疑は棄却される可能性が
あるとSCMPは報じた。